建物に侵入する害獣
害獣とは、人の生活に被害を及ぼす動物を指します。野山や都市部に棲む野生動物や飼い主から放たれた動物が害獣となっています。
害獣とは?
害獣は人間の生活に被害をもたらす動物や鳥類の総称です。害獣は、建物に侵入して被害をもたらすもの、農作物や畜産物に被害をもたらすもの、人への危害をもたらすものに大きく分類されます。
家屋に侵入して被害を与える動物
ハクビシン、アライグマ、アナグマ、イタチ、テン、ネズミ、コウモリなど
建物の天井裏や床下、壁の中に侵入し、経済的、衛生的、精神的に被害を与える動物です。
建物の被害についてくわしく見る農作物や畜産物に被害をもたらす害獣
ハクビシン、アライグマ、アナグマ、イタチ、テン、イノシシ、シカ、ヌートリア、タイワンリス、サルなど
害獣が原因となる農作物被害総額は年間で約161億円(令和2年)にのぼります。被害額の7割はイノシシ、シカ、サルです。
農業・畜産の被害をくわしく見る人に危害をもたらす害獣
ツキノワグマ、ヒグマなど
クマの被害は春から秋にかけて起こります。特に9月からは被害が増え山間の地域では注意が必要です。
害獣が被害をもたらす原因
動物のエサがある
動物は住み心地が良い場所に棲み着きます。特に、エサがある場所に動物は集まりやすいです。
例えば、生ゴミを放置したり、家に植えてある果実の木が動物が集まる原因となります。
農家では、農作物のくずも動物を寄せ付けます。また、イタチやテンのような肉を好む動物はネズミを追いかけて屋根裏に侵入してしまうことがあります。
動物が棲みやすい場所がある
身を隠すのに適している、暖かいなど、動物が安全だと感じる場所には動物が棲み着きやすいです。例えば、寒さをしのげる天井裏、人気がない納屋などです。
動物避けに失敗している
動物の侵入口を塞いだが実は他にも侵入口があった、畑や鶏舎に施した害獣対策が適切ではなかった場合に害獣の再被害が起こります。侵入口封鎖や柵の設置は適切に作業しなくては効果を発揮しないためです。
害獣による被害の対策
害獣を棲み着かせないために意識すること
- 害獣を寄せつける生ゴミや畑の野菜のくずを毎日片付ける
- 動物の侵入口をすべて塞ぐ、動物よけの柵を正しく設置する
- 人気がない納屋や敷地内の木々の陰や穴を定期的に見回る
すでに害獣が棲み着いている場合の対処方法
◇建物や納屋、鶏舎の場合
- 忌避剤やライト、スピーカーを使い、棲み着いている動物を追い出す。
- 動物が出ていったことを確認後、侵入口を塞ぐ
- 動物が棲みついていた場所を殺菌、消毒、清掃する
荒らされた箇所を修繕する
害獣を追い出す前に侵入口を塞いでしまうと、パニックになって暴れたり、閉じ込められて餓死してしまうため気を付けましょう。
◇畑の場合
大きな音や煙、忌避剤で害獣を追い出し、適切な強度の柵を動物の背丈に合わせて設置します。その後、柵をこまめに点検、補修し、正常な状態を保ち続けましょう。
野生動物は鳥獣保護法により守られている
害獣を含む野生動物は鳥獣保護法で守られており、勝手に捕獲、殺処分することができません。自分で捕獲、殺処分する場合は、お住まいの自治体で許可をもらいましょう。
捕獲した動物は必ず自分の手で殺処分しなくてはなりません。ただし、毒餌の使用は鳥獣保護法により禁止されています。
ネズミは鳥獣保護法の対象外です。
ご自身で害獣の駆除をするのが難しい方や、駆除したけれど改善が見られない場合は、050-5604-1276までお電話ください。被害の状況のご確認、現状の診断、対策方法をご提案します。
害獣建物侵入被害相談センターとは?