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テン

テン

日本では「テン」といえば「ホンドテン」を指している場合が多いです。テンの毛色は夏は茶色で顔と手足は黒く、冬は黄色の毛色で手足は黒いままですが、顔だけ白くなります。しかし、テンの毛色には地域差があり、前述のように毛色が変わるテンは「キテン」、冬も夏の毛色とあまり変わらないものを「スステン」と呼びます。

全長 約 60 ~ 80 cm
体重 約 1kg ~ 1.7kg
日本の分布 本州、四国、九州、北海道南西部
特徴 特徴 小さな頭部、長い胴と尻尾、短い手足

テンの生態

テンは森林に生息していますが、木の多い地域では住宅地でもよく見られます。特に西日本側ではイタチに次いで屋根裏への侵入が多く、素早い身のこなし、木登り、泳ぎなど、運動能力が高い動物です。

テンの性格

テンはとても警戒心が強く、日中はなかなか人前に姿を現すことはありません。また、テンは攻撃的で凶暴な性格です。小柄で可愛らしい外見ですが人に懐きづらく危険です。近づかないよう気を付けましょう。

テンの鋭い牙

テンの牙は鋭く、身体は小さいながらも噛まれた際の力は強力です。口の中には雑菌が多く繁殖している可能性があるため、噛まれてしまったら感染症にかかる可能性があります。

テンの好きな食べ物

テンは雑食の動物ですが、特に肉を好みます。よくネズミや鳥、カエル、昆虫などを獲って食べますが、ニワトリなどを襲って食べた報告も数多くあり、鶏舎を持っている方は注意が必要です。

また、テンは果実も好んで食べるため、農家では注意が必要です。

テンの巣

テンは森林の木の穴や木の間、地面に穴を掘って巣にします。しかし、建物に棲み着くことも多く、天井裏や壁の中、床下などを巣にし、天井裏の断熱材を荒らす、壁の中で繁殖する、床下でフンをするなど、様々な被害に発展する可能性があります。

テンは頭が良い

テンはとても賢い動物です。学習能力が高いため、駆除に失敗すると学習されます。また、テンはとても警戒心が強い動物なので、罠を仕掛けるのが困難です。

テンの繁殖

テンは7~8月あたりの真夏に交尾をし、約8ヶ月後の2~4月に繁殖します。子育ては基本的にメスのみで行います。

テンとイタチの違い

テンとイタチの大きな違いは毛色と大きさとフンです。

テン

毛色 夏毛 全体的に茶色だが、顔と手足は黒
冬毛 全体的に黄色だが、顔だけは白
大きさ 全長 約 60 ~ 80 cm
体重 約 1kg ~ 1.7kg
フン イタチのフンのようなきついにおいはなく、直径は1cmほど

イタチ

毛色 夏毛 暗い黄色
冬毛 明るい黄色
大きさ 全長 約 40 ~ 60 cm
体重 約 600g ~ 850 g
フン においが強く、直径は5~6mm

テンによる被害

テンは小柄で細く運動能力が高いため、人間では気づかないような小さな隙間でも侵入します。また、非常に頭が良く、罠を学習して異変を察知する敏感さがあります。

フンや尿、食べ残しによる悪臭

テンが建物の天井裏や床下、壁の中を巣にすると、そこでフンや尿をします。繰り返し被害を受けると、いずれ部屋まで悪臭がたちこめます。

身体のかゆみ

テンにはダニやノミが付いています。建物の天井裏や床下を巣にされてしまうと、部屋にもダニ・ノミがわき、刺されるとかゆみや腫れの症状が出ます。

ダニの中でも、ヒゼンダニは疥癬(かいせん)という皮膚病の原因となるダニです。疥癬は人間やペットにも感染するため、十分に注意しましょう。

天井裏の傷み

テンは建物の天井裏を巣にします。同じ場所で頻繁にフンや尿をすると、その箇所ではだんだんとフンや尿が染み、天井の傷みにつながります。

また、断熱材を荒らして巣にします。

農業・畜産被害

テンは肉をよく好みます。鶏舎へ侵入したテンがニワトリや卵を襲う被害がたびたび報告されます。

また、テンは果実も好みます。イチゴやりんごを食べられてしまうため注意が必要です。

トキを襲ったテン

2010年、新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターで飼育されていたトキが連日襲われ、合計9羽も死んでしまったニュースがありました。

このニュースは連日世間を騒がせ話題となりましたが、調査の結果、トキを襲ったのはテンであることが判りました。

テンの駆除方法と対策

テン対策として、生ごみを毎日片づけることが挙げられます。また、農家の方や畜産農家の方は、畑や鶏舎に柵を設置してください。日頃からテンが嫌がる忌避剤を散布、設置、強いライトを設置しておくことも有効です。

すでに建物にテンが棲み着いてしまった場合は、忌避剤や強い光、大きな音でテンを追い出してから侵入口を塞ぎましょう。テンは身体が細い動物で小さな穴でも侵入できます。侵入口を1つ塞いで安心せず、他の侵入口も慎重に調査してください。足音やにおいなど、テンの気配を感じなくなったら駆除は成功です。

ご自身でテンの駆除をするのが難しい方や、駆除したけれど改善が見られない場合は、050-5604-1276までお電話ください。被害の状況のご確認、現状の診断、対策方法をご提案します。

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